総合証券

有価証券の委託売買業、引受業、分売業（募集・売り出し）、自己売買業という、証券業の４業務を行う証券会社のこと。


総合証券会社は、４つの業務を行うほか、元引受幹事会社になることができる証券会社を指します。

最低資本金は、1968年の免許制移行以来、30億円以上とされてきましたが、93年から100億円に引き上げられ、98年４月にその猶予期間も終了しました。

その結果、資本金100億円未満だった多くの総合証券会社が対応し切れず、総合証券の看板を下ろしています。

＜総合証券会社＞
証券会社の主な業務としては、有価証券の売買を客から委託されて行う委託売買業務（ブローカー業務）、自社の判断と勘定で売買する自己売買業務（ディーラー業務）、それに、有価証券が発行される場合、発行者である団体や法人から有価証券を買い取って投資家に売る引受業務（アンダーライター業務）の三つがあり、引受業務の中の元引受けを含めて、これらをすべて兼ねる証券会社が、総合証券会社である。

ほとんどすべての証券会社は、このうち委託売買と自己売買の業務の資格をもっていますが、引受け業務は信用力、資金力、調査力などで水準以上の能力が必要であり、とくに幹事証券となるものは、資本金30億円以上にかぎられています。